とら猫放浪記閉鎖

とら猫さんのところ(http://yamaguch.sytes.net/~tora/diary/)が閉鎖になってしまいました。残念です。最後の会社でいろいろあった話を読んで、大変だなぁ、もったいないなぁと思っていたところでした。Y口さんのところはここしばらく真っ白けでしたし。
日本の古くからある企業では "ノウハウの流出になるじゃないか" みたいなことを嫌ところが多いようですね。(私がいた会社、というかいた部署はそうではなかったので、いまさらながら良い上司に恵まれて幸せだったなぁとしみじみ。)
でもねぇ、出したことで被る損失よりも得られるものの方が多いんですけれどねぇ。IBMやBEAがオープンソース化に熱心になってきたのも、そこから得られるものは意味があると考えるからじゃないでしょうか。
日本の企業がだめだからといって、独立してオープンソースで身を立てられるかと言えば、日本のこの現状では絶望的です。未踏ソフトとかナントカ、政府としての取組みや大学が資金を提供してくれるシステムがあるにはありますが、家族ともども生活していくとしたらせいぜい1年くらいでしょう。受託開発のアルバイトなんか始めたらそっちで手いっぱいになってしまうでしょうし。その結果、オープンソースの開発は滞り、世間の評価は"だめじゃないか" に傾いていく、と。
Rubyのまつもとさんは所属する会社が全面的にバックアップしてくれてほぼ100%の時間をRuby開発にあてられるという日本では稀な恵まれた環境にいました。オープンソースに興味を持って "お金をだそうじゃないか" っていう企業がいくつも現れないと日本発のオープンソースは育たないと思います。"カネをだしたくなるほどのオープンソースが無い"という企業の言い分はあるかもしれませんが、開発者がオープンソースに身を投じたときの夢がなさすぎるのも事実で。日本発が世界で活躍する日はくるのか…?#きて欲しい