なぜ英語でアピールできないか

近頃、ESLと子供の宿題のヘルプで手いっぱいでこちらにはいただきましたのお礼しか書いていなかったので、たまには違う話題を。こんな忙しい毎日の中で、英語についてつくづく感じることについてです。人様のブログを読んでいると日本製のソフトウェアが海外で評価されないといった話題を見かけます。ソフトウェアの内容をどうこう言えるほどのことは最近まったくやっていないので、純粋に英語でのアピールという点に注目した場合、何が問題なのかです。一言でいうと、日本人のプレゼンテーションやライティングはorganizationに問題がある、になります。
英語はthesis statementがとても重要です。thesisは結論相当のものですが、これをイントロダクション部分で明確に述べないといけません。What's the point?はとてもよく聞くフレーズです。このライティングあるいはプレゼンテーションの目的が何で、readerやaudienceがどうするべきなのかが最初にわかないといけません。結論を冒頭で述べた上で、その結論にいたる十分なmain ideaをいくつか取り上げるのが定石です。
各main ideaのparagraphでは、最初にmain ideaは何かを述べて(ここでも結論が最初)、そのmain ideaをsupportする具体例を並べます。supportはrelevantであること、と、クラスでは必ず注意されます。それはoff topicだ、それはmain ideaとどう関係があるのかといった注意もめずらしくありません。全てが論理的につながっていないといけないのが英語です。
ESLのテストでは英語そのものと内容の構成との評価の割合は通常50%づつで、英語らしい構成になっていないと、どんなに英語そのものがうまくてもよい評価は得られません。日本人はおそらくこういうトレーニングをしていないはずで、それが英語でアピールできない理由ではないかと考えています。少なくてもソフトウェアの中心地であるアメリカではこのような構成になっていないと、聞く側は”何が言いたいのかわからない(Whats's the point?)”になってしまいます。日本語で書いたものを英語に置き換えただけではだめなんです。
ということで、純粋に英語だけに注目した場合、アピールできない理由はここにあるのではないかと思ったので書き留めておきます。他にもいろいろあるので、宿題とテスト勉強の合間にでも書いていこうと思います。