Rubyの仕事は550%増、でもまだJavaの3.3%

TheServerSideJavaに出ていた記事Ruby jobs increase by 550% - up to 3.3% the size of Java jobs!です。この記事から参照されているObie Fernandez氏作成のグラフObie Fernandez: Growth in Ruby Jobs Relative to Javaによると確かに増加率という点ではめざましいようですが、総数ではわずかJavaの3.3%だそうです。確かに、オンラインのJob Search関係のところで調べるとRubyは少ないです。ミシガンにいたってはほぼゼロですが、Javaはけっこうあります。なんだかんだ言ってもやっぱりまだ世間はJavaね、という感じ。
この記事のコメント欄は、なんだか記事にほとんど関係ない書き込みがどんどん違う方向に広がっていっていてとりとめがないのですが、14番めのRick Hightowerさんのは興味深い内容です。
この方の書き込みによると、すでに確立されているJavaと最近になって人気がでたRubyの総数を比べるのは意味が無いとしながらも、同じ段階で比べるとPythonRubyよりも10%急上昇していたし、PHPは220%も急上昇だったと言っています。加えて、純粋に成長率という点からみれば、Groovyの方がすごかったようです(具体的な数値は出ていないのですが)。つまり、Rubyの成長率はけっしてすごいものではないということですね。
さらにHightower氏は、言語の成長率とは別にフレームワークの話を別途持ち出しているので素晴らしいです。Rubyの場合特に、フレームワークであるRailsのことを言っているのか言語のほうのRubyについて言っているのかよくわからない議論が多いですから。
Hightower氏によると、Railsは0から始まって6000%の成長率、でもJSF(!)はもっと急成長だというのです。意外です。欧米ではそうだったのでしょうか。
この方はJava派のようで、"Ruby on Railsが好きなのならそれを使ってればいいじゃん、自分はJavaが好きだけれどね"という意見ですが、これには同感。自分が好きだ、これがいい、と思うものを使えばいいと思います。(日本だとしがらみがあって、好きだから、で決められないかも、ですが)
最後の一言、"Ruby on Railsプログラミング言語フレームワーク開発の分野に多数の議論とアイディアを呼び起こした"という意見はひがさんがブログに書かれていた

Railsのことを悪く言うつもりはまったくありません。それどころか、Java陣営は、Railsからさまざまなことを学び、生産性を向上させてきました。今の、Java(あるいはSeasar)の生産性は、間違いなくRailsのおかげです。(2008-01-29 - yvsu pron. yas)

と通じるものがあり、同感でした。