RailsConf 2010二日目

さぁ、始まりましたよー、RailsConf 2010。オープニングは9:00amからだから、早めに、、、と思いつつ、8:30すぎに会場に到着したら、もう、大勢の人が集まって、それぞれに楽しげに話しをしていました。カンファレンス会場Level4では朝食が用意されています。パンとフルーツと飲み物の、コンチネンタルな朝食です。

9:00amにオープニングトーク
一応、写真をとってはみたのですが、暗い会場で、古いデジカメではうまくとれず、、、 RailsConfのサイトにちゃんとした写真が載るはずなので、ここでは雰囲気だけ味わってくださいませ。話しの内容はというと、、、この手のオープニングでは恒例のサーベイが最初。このサーベイによるとほとんどがRailsConfリーピータだねってことになったのですが、後に、初めての人は?の質問にはこれも結構いて会場から笑いが。実際、会場に来ている人に聞いてみると初めて、という人が何人もいました。そういう私もこれが最初。Windowsユーザは?に反応した人がかなり少ないのにはびっくり。確かに会場はMac, Mac, Mac.....。ちなみに、カンファレンス会場内でもwifiが使えるのでした。親切に電源も多数用意されています。さすが!!!
サーベイの他はカンファレンスのご案内でした。


そして、いよいよDHHのキーノート。この写真も雰囲気だけ味わってくださいませ。生DHHがそこにいたとうことで。詳しいキーノートの内容はきっと、いろいろなところで紹介されるはずだし、ビデオも公開されると思うので、ここでは雰囲気を味わえる程度に書いておこうと思います。
DHHの話しはRails3のいわゆるテクニカルな内容。いかにも、技術屋さんな感じで、コードを前面に出して、Rails3はどこがどうよくなったかをこれでもかっ、という感じで解説してくれました。私が初めてRailsを使ってみたときに、プログラムなんだか、記号をならべているんだかミョーな感じがしたあたりが、かなり自然なRubyのコードに変わっています。ま、詳しい話しはRailsな人ならとっくに知っているはずなので、これもあまり書きませんが、これだよ、これがRubyだよって思った。いいかも、Rails3。RESTfulなあたりも、自然な感じだった。


続くキーノートはMichael Feather氏のよいコードとは何かについて。いやぁ、これは哲学的で話しが難しかったなぁ。早口だったし。Big ball of mud - Wikipediaってこの業界では有名だったのかしら、、、知らなかった。。。CMSを使って、コードをきちんと管理しような話しやらコードのどの部分がもっともよく使われているのかを把握しろな話しやらでしたね。まぁ、このキーノートも公開されるはずなので、詳しくはそちらをどうぞ。


キーノートが終わると、5つの会場でセッションが平行して進みます。私はBuilding an API with Rails(パネル)に行ってみました。でも、時間がないのかなぁ、、、パネルという感じではなくて、かくお題について、パネラーが自分はこうしているとちょっとずつ話しをするだけ。ディスカッションしてくれたほうが面白かったかも。。。お題そのものはWebアプリ屋さんには興味深いものではありました。AuthenticationやらScaling、Securityなどなど。


次のセッションは、From 'Rails' to 'Release'に行ってみました。この発表のスライド、必見です。公開されたらぜひご覧ください。とてもアートなスライドでプログラミングの発表じゃないみたいなのだけれど、ちゃんと話しの内容をサポートしているんですよ。これって才能じゃないか、と思った。2週間でRailsでアプリを作ってリリースしちゃう、話しで、Day 1のあれとこれをやって、Day 2には、、、Day 13にはpolishしてさぁ、Ship it!リリースだ、というもの。そして、"keep the cukes green"と、cucumberによるテストを欠かさず実行していつもパスするような状態にしておくんだそうな。ちなみに、cucumberは大人気のようす。他のスピーカもcucumberっていっていたし、隣に座った人と話しをしたら、やっぱりcucumberはいいって言っていたし。


そして、お昼ご飯。これはカンファレンス代に入っている。バイキング形式で品数は多くないけれど、けっこうおいしい。食事をしながら、参加者どうし話しがはずみます。テキサス大学の3年生だという人がいたのですが、かなりプログラミングをやっている様子。すごいなぁ。自分もそのくらいのころから真剣にプログラム書いていたら人生変わっていたよねー、と、後悔。もう、手遅れだが、、、ドイツ、ベルリンから20時間かけてやってきた人もいました。ドイツの人って(プログラマーはかも)、英語が話せるみたいで、ドイツでこの手のカンファレンスをやるときには全部英語でも問題ないらしい。日本とは偉い違いだ。日本人は英語が話せないんだー!!!ととりあえず主張しておいた。Matzの英語についても話しが出たのですが、Matzは日本人にしてはすごく英語が上手なんだよと教えてあげましたよ。
お、そういえば、一人でやってきていた日本人女性を発見。RailsConfは初めてとか。お互い楽しみましょう!

展示会会場はこんな感じ。Engine Yardが正面で、その後ろにHerokuとかいろいろ。


お昼ご飯会場はExhibit Hallのお隣だったので、Engine Yardのブースへ行ってみると、、、、いましたぁ!!Charles Nutter氏、Tom Enebo氏、そしてNick Sieger氏。うわぁ、感動かも。いつもメールやら、チャットやら、JIRAのコメントやらのオンラインのコミュニケーションだけでしたからね。話しを聞くと、彼ら自信、会ったことのないJRubyコミッタが何人もいるらしい。Vladに会ったことがないというのは意外。JRubyKaigiの話しやら、Ruby 1.9サポートの話しやら(エンコーディング関係の問題とか)、しばし話しをしてまいりました。
あ、NokogiriのAaron Peterson氏にも会えましたよ。彼の方から声をかえてくれたんですよ。よくわかったなぁ。。。"えぃれん"な感じの発音をされて、最初は"あれっ、誰???"と思った。だって、長髪の例の写真と全然ちがうんだもの。わかりませんでしたよ。Nokogiriのって言われてすぐにわかった。Ruby Hero受賞、おめでとうございます!


午後のセッションはInheriting CodeとDataMapper 1.0に行ってきました。Inheritingの方は、とても現場な感じ。誰かが書いたコードを引き継いで、バグフィックスやらリファクタリングやらを行う話しです。この手の話しは万国共通?かも。Forensic Analyst(犯罪の科学捜査アナリスト)のような、、、だんなんて。(^^;; 引き継いでしまったのは、有名なオープンソースのすばらしいコードとかはなくて、ダメ系のコードが前提の話しでしたね。
DataMapperは本日1.0リリースだとか。タイトルが最初から"DataMapper 1.0"ってことは以前から計画されていたってことですね。DataMapperは使ってみたいなぁと思いつつ、そのままになっているので、何が新しくなっているのかいまひとつわかりませんでした。が、ORマッピングの記述がかなり自然な感じ。Rubyらしいし。質問時間中、GoogleのJohn Woodell氏が翌日のHackfestの宣伝をしておりました。DataMapperもテーマの一つになっていらしい。


ここで、break(休憩)が。3時のおやつですね。展示会場の中で、フルーツとデザート、飲み物がでました。デザートがおいしい。明日もあるのかしら‥。楽しみかも。


そして、本日最後のセッションは、Engine Yardのお二人、Evan Phienix氏とCharles Nutter氏によるRuby's Dark abd Dusty Cornersです。Rubyプログラミングではまるところの解説でした。Threadはつかうなぁ、autoloadはthread safeではないから気をつけろとか、ObjectSpaceの_id2refはダメだ、使うな、とか。いろいろ。テストコードのテストが必要だというのはちょっと笑ったかも。引き合いに出されていたテストコード、たしかに気をつけないとやってしまうかも、、、、でした。


勝手に夕飯を食べてこいの次は本日最後のキーノート(こんな時間に?! 7:00pm始まり)、Yahuda Katz氏の話しと、続いて、Ruby Hiro表彰式でした。Katz氏の写真は例によって雰囲気だけお楽しみください。Katz氏の話しは技術的な話しはいっさいありませんでした。この業界でimpossibleをpossibleに変えた人々の話し、夢がある話しがメインでした。Railsを支えているのはアメリカ人のコンピュータサイエンスを専攻したひとではなく、とにかくhard workで一生懸命やっている人たちなのだ、と。中には英語があまりうまくないという人もいるとのこと。日本人だってできますよ。すでに何人かは貢献済みだとは思いますが。


このように、今日の一日が終わりました。また明日。


[追記]
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